リハビリ業界も接客業なので疲れて「辞めたい」と、思っているセラピストは多いです。その上、肉体労働なので、更に疲れてしまう。
これは、新人やベテランなセラピストに関わらず、疲れている人は多い。
悩んでいる理由としては、患者や入所者のご機嫌取りに疲れてしまうからです。
基本的には、患者や入所者は、リハビリを積極的にしたいって思っている人は少ないです。全くやる気のない人も言葉巧みに、やる気を起こさせないといけません。
中にはどうしようもない人もいるけど、セラピストは真面目な人が多いので、やる気を出させる事ができなくて、自分が落ち込んでしまう。
「理学療法士向いているのかなぁ」「このまま続けて大丈夫なんだろうか」と、思ってしまうのです。
リハビリ職を辞めたくなる理由に、理学療法士は、患者や利用者のご機嫌取りで疲弊してしまうこともある。
この記事では、八方美人になってしまう理由とストレスの解消方法について書いていきます。
患者、入所者のご機嫌を取ることに疲れる
患者さんは基本的には、運動が嫌いです。
病院に入院している方は、病気や骨折などをしている方が大半。
何かしらの理由があって動きたくないという状態なので、嫌いと言ったら語弊があるかもしれないですが、運動することはあまり好きではありません。
病気や骨折をしていると、気持ちも落ち込んでしまうし、運動どうころではないと思います。
そんな中リハビリ、「運動しよう!」と、テンションを上げるために、自分のテンションも上げなければいけない。
体調悪い中、誘われるのだから、患者さんからしたら酷な話で、セラピストからしても酷な話です。
元気になって帰りたい!また旅行に行きたい!と、目標があると患者や入所者の気分は違うんですがね。
リハビリ中だけテンションが低くなる方のご機嫌をとる
普段の生活では、テンション高くて、集団生活も上手くやっているのに、リハビリになるとやたらテンションが低くなり、マイナス的、ワガママ発言が多くなる人も多いです。
こちらの顔色を伺うように、「家族に迷惑がかかるから、もう死にたい」と言われたら励まさないといけません。間違っても「そうだね」とか言ったら信頼関係も崩れてしまうので、日々のコミュニケーションには、すごく気を使う。
そういうやり取りを毎回、毎日するとこちらも気が滅入ってしまいます。
いろいろな理由でそうなってしまうんだろうけど、こちらとしては正直疲れてしまう。
患者さんのことを一番に考えないと思うけど、疲れてしまう。
入院している患者さんとなると、出勤している限りは、ほぼ毎日顔を突き合わすワケなので、チリツモ方式でセラピスト側も疲労が溜まってきます。
仕事と割り切ってご機嫌をとる
病気や骨折をしているから、医師からリハビリの必要性を伝えられているにも関わらず、患者さん自身はリハビリの必要性を感じない人も少なからずいるワケです。
気持ちが落ち込んでいるワケだから、テンションをあげようと、セラピストも必死になってその人のことを考えます。
それでも、リハビリをしたくないと断ってくる方も多いです。
勤務地にもよるけど、リハビリを対象者が80〜90歳超えの人たちが多いので、年齢も考えると運動したいという気持ちではないんでしょう。
理学・作業療法士というライセンスをもっているし、プロとして接しないといけないのは分かってはいるけど、やっぱりセラピストも人間なのでストレスは溜まっていきます。
スタッフ同士の人間関係にも疲れる
これはリハビリ業界に限らず、仕事を辞めたいと思う最大理由。
患者や利用者の機嫌を取るし、スタッフ同士の人間関係にも気を使わないといけない。仲の良いスタッフ同士ならいいけど、苦手な方がいると…疲れてしまう。
ぼくは、上司との仲が良くなかったので、毎日の仕事の時間がしんどかったのを覚えています。今は転職して楽しく仕事が出来ているが、その当時は、上司の顔色も伺いながら仕事をしていたので、つまらなかった。
その時人は、環境と人間関係に強く影響されることを学びました。
日々のストレスを発散する方法
- 自分の趣味に没頭する
- 副業する
- 一旦、理学・作業療法士を離れてみる
ぼくはストレスが溜まり始めたら、自分の殻に逃げ込みます。ATフィールドを全開にして誰も入ってこないようにしてます。
ぼくがストレス発散をしている、上記の項目をちょっとだけ説明していきます。
自分の趣味に没頭する
音楽を聴いたり本を読んだりゲームをしたり、ロードバイクに乗ったりするのが好きなので、気が済むまでやります。ストレスが解消されるまでは、仕事関係の勉強などは一切しません。
もちろん、患者や利用者のことも全て忘れて「今」を楽しむことに専念します。
ストレスが解消されると、また仕事頑張ろう!と気持ちが湧いてくるので、ストレスが溜まったら、自分の趣味に没頭することはオススメ。
副業をして知見を増やす
副業といってもたくさんあります。
副業の種類
- 他の病院や施設、訪問リハビリでバイトする
- ブログやアフィリエイト、FX、不動産で稼ぐ
- PTOT以外のバイトをする
上記に挙げた項目が、PTOTをしながら出来そうな副業。
個人的には、本業以外のことを副業にすると、ストレスも発散できるのでオススメしたい。ぼくが実際に取り組んでいるのは、ブログで発信して広告収入を得ています。
広告収入を得るためには、ブログにある程度はアクセスがないといけないので、どうやっら集客が出来るのかと考えるので、経営的な目線でマーケティング思考も鍛えることが出来ます。
これは、普通にPTOTをしていたら、考えることが出来ないので、視野や思考を広げられてすごく楽しいです。
本業にも繋がるところもあって、シナジー効果を感じることも出来ている。
副業をしようとなると、自分の時間を作ることが大事になってくるので、職場の環境選びはすごく大切。副業を考えている方は、自分の環境を見直してみましょう。
一旦、理学・作業療法士を離れてみる、または休職する
リハビリの仕事が、どうしても嫌になってしまったなら、PTOTの職業を離れてみるのも一つの手段です。
具体的には、一般企業への転職すること。
しかし、理学・作業療法士以外の資格を持っている方も多いので、誰かのコネがない限りは難しい。そこで頼りになるのが、一般企業に精通している有名な転職サイトを使うことで、就活をスムーズに進めることが出来ます。
ぼくの知り合いも、理学療法士を辞めてから一般企業に働きて楽しそうに仕事をしています。
リクナビNEXT
一般企業で老舗であり大御所の転職サイトの「リクナビNEXT」。一般企業の転職サイトを考えるなら、このサイトはファーストチョイスするぐらい、選ぶ確率が高い。使っている方の評判も上々なので安心して使うことが出来ます。
MIIDAS(ミーダス)
転職サイトで有名な「MIIDAS(ミーダス) 」
PTOT以外で、自分の市場価値も調べれるので、一度はやってみると面白いです。もちろん無料登録。ぼくの市場価値は結構あったので、一般企業でもなんとかやっていけそうでした。
一般企業へ転職しなくて、生活が担保されているなら、休職するのも一つの手段です。心身ともに休んで、リフレッシュ出来たら、また戻ってきましょう。
さいごに:セラピストも人間だから疲れます
リハビリ職を辞める理由はさまざまだと思います。
退職する理由は、人間関係が大半だと言われれているけど、こういったチリツモ方式で、積み重なるストレスもあります。
誰にでも良い顔しないといけないのは、結構疲れるものです。
新人セラピストとなると、評価や治療も上手くできない上に、患者さんのモチベーションもあげないといけないとなると、かなり負荷がかかっていると思います。
実際に新人セラピストに聞いてみると、「患者、利用者のご機嫌取りに疲れる」という理由は出てくるので、退職の原因になってしまう一つの理由。
もし、どうしようもなく疲れてしまったなら、環境を変えてみるのも、気分が変わって楽しく仕事が出来ますよ!