回復期

理学療法士が回復期病棟で働くとやりがいは感じるのか?【体験談】

2018年5月12日

回復期リハビリテーション病棟

新卒の理学療法士・作業療法士は、なぜか最初の職場を回復期リハビリテーション病棟を選ぶ傾向が多いと思う。

ぼくは、療養病棟から回復期を立ち上げを経験し、回復期病棟で働く大変さを感じました。

  • 休みが不定期
  • 給料は低い
  • 自分の時間は作りにくい

上記に挙げた項目を感じてしまい、回復期病棟の魅力を感じることが少なかったです。

もちろん、良いところもあって、患者さんが目に見えて良くなっていくのは、理学療法士としてのやりがいは感じることが出来ました。

しかし、それ以上に、自分の時間を作りにくい環境でストレスを感じることが多くなってしまい、生きていく上で働くことのやりがいは感じることはなかったです。

この記事では、ぼくが回復期で働いて、感じたデメリットと新人が回復期を選ぶ理由を書いていきます。

 

回復期リハビリテーション病棟って?

病気や怪我の種類は違っていても、自然回復や集中的なリハビリテーションにより身体の機能や日常生活動作(ADL)の改善が見込まれる時期を「回復期」という言葉で表しています。

脳卒中や大腿骨頚部骨折など大きな病気や怪我を発症すると、急性期病院で治療を受けて命の危機を脱し、全身状態はひとまず安定します。

しかし、まだまだ麻痺などの障害が残っている場合が少なくありません。

ただし、こうした症状はすぐには固定せず、その後も引き続き機能や日常生活動作(ADL)などの回復が期待できる期間が続きます。

この期間は病気の種類や発症した場所、発症してからの期間などに左右されるため、回復期リハビリテーション病棟では入院できる患者さんの病名、発症してからの期間が決められています。

-回復期リハビリテーション病棟協会より引用

要は時間が経てば自然と良くなるってことかな?

と、言ったらリハビリをしているんだから良くなるんだろう!と怒られそうだけど、回復過程に上手くリハビリを行って自然回復を促進しようってことだと解釈しています。

 

新卒の理学・作業療法士が回復期を選ぶ理由

理学療法士 転職

  • 回復過程が目にみて分かるから楽しい
  • まずは病院勤務をして勉強がしたい
  • 実習先が回復期だったから楽しそう
  • 退院後の生活を見据えてリハビリができる

もっとたくさんありそうだけど、体験してみて感じたことはこれぐらいです。

実習生に、どういうところに就職したいのかって聞くと必ずって言っていいほど「まずは、病院でリスク管理などを勉強したいです」「回復期だと良くなっていくのがみえるから楽しそう」という返答がきます。

動ける患者さんも多いので、良くなっていく過程を見ると、セラピストの醍醐味!って感じるんでしょう。

自分が介入して良くなっていくのを見ると、誰しも嬉しいことだし、当たり前の感情ですよね。

ぼくも自分が担当した患者さんが良くなっていくのを見ると、「ぼくがリハビリをしてるからだな」とか思ったりするから気持ちは分かります。

多少なりとも誰でももっている感情だと思います。

 

回復期は楽しいけど働くにはツライ方が多い

理学療法士 転職

  • 休みが不定期
  • 家族と過ごせる時間が少なくなる
  • 給料も低い

回復期はリハビリ専門の病棟だから、土日祝日も含めて365日リハビリを提供する病院がほとんど。

スタッフもそれに合わせて出勤するシフトを決めます。

もちろんですが、365日体制でリハビリを提供するので、休みは不定期になってしまいます。

病院の待遇にもよるけど、連休は取りにくく正月やお盆といった家族で集まるイベントも参加しにくくなってしまいます。

ぼくも休みは不定期なので、実家(沖縄)に帰省できるのも2年に一回とかそういうペースです。

正月に帰省とかもう何十年もやっていません。

家族がいる方は決して働きやすいって状況ではないと思います。

休みが合わないから家族サービスもできずに、肩身の狭い思いをしている方もいるんじゃないでしょうか。

それで辞めていくって方も知り合いにいました。(実際に課長は辞めました)

ぼくも結婚が近くなってきたので、待遇のいいところを探しながら絶賛転職活動中です。

回復期は休日も少ないですが、給料も低いのが現実です。

祝日を出勤する変わりに振り替えとかあればまだ働きやすい環境なんだけど…

 

老健に転職に成功し、自分の時間を取り戻した

  • 休日が増えた
  • 給料アップ
  • 家族との過ごせる時間も増えた
  • 自分の趣味にも時間が使えるようになった

転職活動をしていましたが、老健の方に転職に成功しました。

今では給料アップもし、まとまった休日も貰えるようになったので、自分の時間を取り戻すことができました。

やはり人間は、時間に余裕がなくなると思考も狭くなるし、精神衛生上よくないことを実感しました。

理学療法士は、いろいろとストレスも抱えやすので、仕事を続けていく上では、時間の余裕は必要。

転職サイトを使うと、高給や休日が多い非公開求人もたくさんあります。

 

さいごに:回復期リハビリ病棟は自分の時間は作りにくい

今回は医療保険や加算などのことは、考えないで表面上のことだけで書いてみました。

プライベートのことを考えずに、とりあえず「病院行けばいいかなぁ」「回復期に就職したら勉強できる」などといった安易な考えで就職すると後々ツラくなります。

病院に就職しようが、施設にや訪問ステーションに就職しようが、勉強するかしないかは結局のところ自分次第だと感じています。

嫌々で勉強しても楽しくないし、ほんとに興味がある分野に行くのが1番勉強になりますよ。

ベテランPT
患者さんも大事だけど、自分の人生も大事にしよう!
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副業PTねこさと

30代、既婚者の理学療法士(7年目)。 ブラック病院を経験し老健へ転職しました。 このこのサイトでは、ブラック病院の体験談と転職することで新たな道が開けることを書いています。副業で収入も得ているので、副業のことも書いています。 悩んでいる方が少しでも笑顔が増えてくれたら嬉しいです。

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