こんな疑問に答えていきます。
世間では理学・作業療法士が「セクハラ」をしたと騒がれているけど、その逆「セクハラを受ける」こともあるんです。
セラピストを辞める原因の一つとして、「セクハラ」されていることもあります。
これは実際に、ぼくたちの職場で女性の理学療法士がセクハラを受けた話です。
病院のセラピスト男女の比率は女性の方が多くて、男性の患者さんを担当することが多くなります。
入院している方はいろいろな理由で入院しているんだけど、中には「認知症」の方もたくさんいます。
むしろ高齢になったら認知面がしっかりしている方は少なく、言葉は悪いけどボケーッとしている方が多いです!
入院している、入所している方の中にはボケているフリして、セクハラまがいのことをしている方も見受けられるんですよ。頭がいいんだか、悪いんだか分からないです。
セクハラで問題になっているのは、患者さんだけでなく、理学・作業療法士もセクハラを受けていることを書いていきます。
ボケているふりは悪質極まりない
ボケているのか、とぼけているのか分からないけど、ワザとセクハラするのは悪質極まりないと思います。
入院している方の中には
「そこにお尻があったから〜、おっぱいがあったから〜」
「ついでに触っておこう」
「病気だからいいだろ〜」
と、言いニヤニヤしながら触ってくる方もいます。
女性のセラピストは、笑って対応するしかありません。大声を出そうものなら白い目で見られるし、病院や施設側の対応も注意するしか方法はないです。
根本的な解決にはなっていないので、またやられる可能性はあります。
リハビリは体を密着する場面が多い(ボディタッチ)
リハビリする時には、患者や利用者が転倒しないようにと体を密着する場面が多いです。
こちらは、転ばないようにと必死で支えたり気を使っているのに、必要以上に密着してくることもあるんです。
例えば、ベッドから車椅子などに移るときに患者さんと密着しないといけない場面があるんだけど、「必要以上に身体を寄せてくる」「無駄にボディタッチが多い」こともあります。
こういった行為は、普通であれば「犯罪」です。
普段はこういう行為をしないのに、入院した途端にやってしまうのって病院っていう環境がそうさせてしまうんだろうか。
ストレスも溜まるだろうし、発散したいのは分かるのだが…
だが、人間としてのモラルは守って欲しいものです。
認知症の方はセクハラをしても許されるのか?
認知症の方は、判断力が低下している状態なので、何が良くて何が悪いかってことも判断しにくい状態です。
しかし、認知症の状態によっては何も分からなくなっているワケではないので、自我は残っています。本能的なところとでも言いましょうか。
男性だったら性欲とかもあるだろうし、女性に触りたいという気持ちがあると思う。
欲求が抑えられなくなるのも認知症の症状のひとつなんですが、それを理由にセクハラをするのはどうかと感じます。
本人は欲求のままにやっているわけだから、悪いとは思っていないとは思うけど。
これって女性側からしたら、結構ストレスだと思います。
セクハラが原因で「辞めたい」と思う人も多いです。
これを病院、施設という環境の中だから、患者(認知症)だからっていう理由で、許されているところもあります。
理学療法士だけでなく、女性の介護福祉士スタッフの方も困っている方は多いです。
中には上司からセクハラされる方もいる
触診の勉強会と使用して、中には女性の身体に触ってくる人もいます。
同性同士なら問題ないと思うけど、わざわざ女性を選ぶのはどうかと思ってしまいますが、これがセクハラの実態です。
あからさまに触らないにしても、嫌らしい手つきになったりしたりと、嫌な気持ちになっている女性セラピストはいます。
触診や身体を触らないといけないような、勉強会では、同性と行うことが望ましいです。
そしてワザと指名されたら断る勇気を持ちましょう。
どうしてもダメなら、事務長などに相談するのもひとつの手段です。
セクハラの対策として
セクハラの場面に遭遇したときには、毅然(きぜん)とした態度で対応するようにしましょう。
中途半端に反応したり嫌がったりすると、逆に行為がエスカレートする可能性があります。
エスカレートするようだったら、院長やリハビリ課長に相談し、リハビリの担当を変えてもらうことやリハビリを中止することも出来ます。
病院・施設側は、患者や利用者さんからセクハラもされる恐れがあることも理解することが大事。
各部署の管理者が窓口として、悩みを打ち明けれるような環境作りをしっかり構築するべきだと思います。
あまりにもセクハラがエスカレートするようなら直接、家族に報告し再発防止に務める、または強制退院などの処置も考えるべきだと。
もちろん、こちらもセクハラからの対応策は考えていきますが、これは最終手段としてです。
さいごに:リハビリ業界は何かとストレスを抱えやすい
リハビリ業界は、身体的にも精神的にも負担がかかりやすい職種だと感じます。
病院や施設側がしっかりと悩み相談耳を傾けてくれる環境だと、まだ救いはあるけど、そうでない職場環境が多いです。
しっかりしている職場環境の方が少ないけど、仕事は続けていくことは難しいです。
自分の身は自分で守っていくためにも、職場環境の見極めは、しっかりとした方がいいです。
職場の上司に相談しても話を聞いて貰えそうにない職場なら、環境を変えるのも一つの手段です。