国試に落ちたときは、すごく落ち込んでしまい、数日は何も出来ませんでした。
しかし、落ち込んでいても時間はすぎるだけだと気づいてからは、気持ちを切り替えて勉強に専念しました。
とはいえ、やる気を出しても、国試浪人をしてしまった場合、勉強方法って悩みませんか?
ぼくは、予備校にも学校にもお世話にならずに、自分でスケジュール管理をして勉強をすることにしました。
この方法で、国試浪人生の合格率は50%以下と言われている中、合格することが出来ました。
国試浪人で1人で勉強するのは、あなたが思っている以上に大変なので、スケージュール管理表を作ることをオススメします。
スケジュール表があると気も引き締まるし、目標があるので、モチベーションが維持しやすいのがメリット。
この記事では、ぼくが国試浪人したとき国試に合格した勉強方法を紹介します。
スケージュール表の作成でモチベーションを維持する
例えばですが、上記の画像のようにスケージュール表を作成します。
ぼくのウィークポイントはやはり、「解剖学」「生理学」「運動学」だったので、この御三家をメインにしてスケージュール表を作りました。
見ての通りですが、この御三家は1年を通して勉強しています。
学校の先生からも言われている通り、この御三家をどう攻略するかで、国試の合否に大きく左右されます。
理由は、基本を理解していないと、専門分野や応用問題に対応できなくなってしまうので、基本は大切にしていきたい。
自分を見つめ直して、自分の苦手な分野を把握してから、スケージュール表を立てると今後の勉強の進み具合が全然違います。
というより、自分の苦手な分野を知らずに、闇雲に勉強しても身にならないことが多いです。
洞窟の中を懐中電灯なしで歩いているようなもの。
ノートにまとめるメリット
- 記憶に残りやすくなる
- 復習がしやすくなる
自分が苦手な分野の把握とスケジュール表を立てることができたら、今度はまとめ作業です。
これは賛否両論あるけど、ぼくは断然ノートにまとめる派。
理由は簡単で、自分でノートにまとめる作業なので、記憶に残りやすいからです。
他にもノートにまとめるメリットとしては、復習がしやすくなります。
ノートにまとめる時に、意識して欲しいことは、教科ごとに「1ページ以内にまとめようとする」ことです。
あくまで、まとめようとすることだから、無理してギチギチに詰める必要はないですが。(実際はまとまらないですので…)
1ページにまとめようとすると、ノート内を上手く整理整頓しようと頭をフル回転するから、それだけで覚えやすくなるのでオススメ。
昔から書くことで、頭の刺激にもなるから覚えやすいと言われている理由が実感出来ました。
実際にまとめたノートとまとめる5つのコツ
- ルーズリーフにまとめる
- 4色ペン、蛍光ペンを活用する
- 付箋を活用する
- まとめる期間を作る
- 何度も何度も復習をしよう
上記に挙げた項目が、ノートにまとめるときに意識してやっていたことです。
この項目について、ひとつずつ詳しく説明していきます。
①.ルーズリーフにまとめる
まとめるなら方眼用紙がいいよ!という方もいるけど、ぼくは慣れ親しんでいるルーズリーフにまとめることにしました。
ノートにまとめることは、手書きだし時間かかるし、すごくめんどくさい。
しかし、このめんどくさいことが、記憶に残りやすくなるので、国試に合格したいなら、この手間が惜しむべきではありません。
②.4色ペン、蛍光ペンを活用する
4色ペン使う理由としては、自分の中で重要なところを「ランク付け」できるから。
勉強していると、どうしても覚えにくいところが出てくるので、覚えにくいところを「色」を使って自分なりのランク付けをしていました。
ちなみに、記憶に残りやすい色は、青と言われているの、苦手な部分は徹底的に青色を使って覚えていました。
色を上手く使うことで、あとで復習するときに、「ここは覚えにくいところだったなぁ」「よく間違えてたところだな」と、ひと目で分かるから便利ですよ。
③.付箋を上手く活用する
付箋も蛍光ペンのように使っています。
教科ごとで分かりにくいところがあるので、色別で分けて分かりやすくしました。
まとめ作業をしていると気づくことがあるんですが、解剖学・生理学・運動学と各教科ごとに分かれているけど、実際には明確に分けられていないんですよね。
どこかリンクするところはあるので、全ては繋がっていることに気づくことが出来ます。
たとえば、「肘屈曲」というだけでも3つの教科が複合しています。
肘屈曲(運動学)するには、上腕二頭筋(解剖学)が働く。上腕二頭筋が働くにはアクチン、ミオシン(生理学)が働く。
という感じで、全ての教科は繋がっています。
これは臨床に出てからも言えることなので、各教科に分けて覚えるのではなく、全体を繋げる感じで覚えるとイメージしやすくなります。
④.まとめる範囲と期間を決める
解剖学ひとつの教科だけでも、膨大の量と範囲があります。
ひとつの教科をずっとやっていると、あっという間に1年過ぎてしまうので、国家試験に出題されている範囲だけにしましょう。
過去問を出題範囲を眺めていると、どれくらいの範囲なのかが分かるので参考になります。
ひとつの教科をずっとまとめるている訳にもいかないので、まとめる期間を決めます。
ぼくは、4〜5月までは「解剖学」をあらかた終わらす!と決めてまとめていました。期間内には、終わることはないので、目安として期間を設けます。
足りないところは補足として付け足していく
まとめ期間が終わっても足りないところは出てきます。
足りないところ、まとめた方がいいところは、付箋などを使って補足していきます。場合によっては教科書をコピーしてノートと一緒にまとめます。
上記の画像のように、常に付け足しながら補足していきます。付け足していくことで、理解が深まっていくし、自分の分からないところが明確になっていきます。
⑤.何度も何度も復習をしよう!2つのポイント
- 早起きして、まずは復習しよう
- 寝る30分前に復習しよう
1度ノートをまとめて、満足していては覚えることは出来ません。
何度も何度も復習をすることが大事です。
早起きして、まずは復習しよう
1つ目の復習のポイントは、朝起きてまずは復習をします。
朝一番だと、頭もスッキリしているし、前日に覚えたことも寝ながら整理されているので、思い出しやすいからです。
朝、30分ぐらい復習してから、新しいこと覚えていきましょう。
寝る30分前に復習しよう
2つ目の復習のポイントは、寝る30分前に復習をしましょう。
人間の脳は寝て、記憶を整理すると言われており、寝る30分前に復習することで、覚えたことが記憶しやすくなります。
早起きして復習することで、さらに記憶力がグッとアップするので、復習は大事です。
参考書は必要?
今は「国試の達人」「クエスチョン・バンク」などのたくさんの参考書がありますよね。
ぼくは、それは一切使っていませんでした。
一切使っていないは語弊があるけど、最後の確認程度にしか使っていません。
ノートにまとめるときに使った参考書は、基本的には学校で購入した参考書と国試の過去問です。
過去問で間違ったところをベースにして、教科書と照らし合わせながまとめていきます。
調べたら調べただけ分からないところも出てくるので、ノートや付箋に追加していきます。こうやってまとめていくと、自然と自分なりの「分からないノート」ができてきます。
もはや自分で作ったノートが「参考書」です。
分からないノートは、最後まで完成することはないけど、ノートが積み重なってくるのを見ると、ちょっとした満足感もあるのでモチベーションを保つにすごく良かったです。
余談ですが、このまとめたノートは臨床でも役にたっています!
国試勉強だけでは終わらないので、まとめていて良かったと思いました。
インターネットも上手く活用しよう
今の時代、ネットを上手く活用しないと損してしまいます。
探した情報が正しいのか判断するスキルは必要になってきますが、だいたいのことはネットに書いてあります。
ぼくが国試浪人中に、すごくお世話になった、勉強になるサイトを紹介します。
ハート先生の心電図教室 Online
心電図を勉強したいなら「ハート先生の心電図教室 Online」は、分かりやすくてオススメ。
心電図をメインに解説しており、動画で上手く解説しているので、すごくイメージがしやすくなっています。
文字だけでは頭に入ってこない方には、すごく助かるサイト。
書籍もでているので、いつでも勉強したい方はぜひ。
リハナビ
▶ リハナビ
「国試の達人」の参考書でもお馴染みのリハナビ。
これは知っている方もいると思いますが、リハドリルは最高のツール。過去問を何十万問と解いてたのを覚えています。
ノート作成も大事ですが、1番お世話になったのはこの「リハナビ」です。
国試の過去問も18年分あり、アイペックの模擬試験も過去11年分あるので、自分の苦手な分野を分析するには最適です。
良く間違えるところをノートにまとめながら進めると、勉強が捗ります。
しかも、問題を解けば解くだけ、数値として表示されるので、モチベーションを保つことも出来ます。
これを使っていない人は、時間を有効に使っていないなと、思ってしまうぐらい、お世話になったサイトです。
スマホでも出来るので、電車の中でも勉強することが出来ます。
移動時間が長い方は、時間を有効活用して勉強しましょう。
徹夜は厳禁!早寝早起きをしよう!
国家試験に向けて勉強するために、体調管理はすごく大事。
徹夜を経験している方は分かると思うけど、頭に入りづらいですよね。
夜遅くまで起きて勉強したり、徹夜して勉強すると勉強の効率はガクッと低下します。
夜遅くまで起きて勉強するよりは、早く起きて勉強した方が何倍も良いです。
国家試験も午前中から行われるので、生活を朝方にしておくと、国試当日でも万全の体調で受けることが出来ます。
予備校は必要なのか?
予備校はいろいろありますが、正直なところ行かなくてもいいと思います。
予備校に通ってた、友人から教材の資料を見せてもらいましたが、自分で調べたりまとめたら出来るレベルの資料でした。
スケジュールを決めて、きちんと自己管理が徹底できていれば、予備校は必要ないです。
逆に自己管理ができない人は行った方がいいかもしれないですね。
お金もかかってくるので、しっかり検討して動きましょう。
適度な息抜きも大事!
勉強も大事だけど、メリハリを付けて息抜きをしましょう。
好きな映画を観たり、漫画を読むのもいいし、デートしにいくのもいいし温泉に行くのもいいと思います。
勉強するときはして、遊ぶときは遊ぶ!
メリハリをつけることでモチベーションも保てるし、ストレス発散もできるので無理なく頑張りましょう(^^)
さいごに:国試浪人生は自己管理が大事
ここまで、たくさんのことを書いてきましたが、まとめると
- スケジュール表を作る
- ノートにまとめる
- ネットを上手く使う
- 早寝早起きをする
- 予備校は必要ない
- 国試までモチベーションを保つ!
万人が上手くいく補償はないけど、これらを実践することで、理学療法士の国家試験に合格することが出来ました。
正直、国試浪人はツラいです。
モチベーションを国家試験当日まで維持できるかが、ポイントになってきます。
1人で国試浪人生活が送れるか不安な方は、質問や悩みの相談なども、「理学療法士・作業療法士の国試浪人生のためのお悩み相談室」から受付けしていますので、気軽に連絡ください。
\悩みを解決して気持ちよく勉強しよう/