この記事では、新人理学療法士が、悩みやすい問題を解決していきます。
1年目のときに、上司との人間関係や臨床での治療で悩んだPTねこさと(@Nekosato333)です。
新人理学療法士は、人間関係やコミュニケーション、日々の臨床の勉強方法などで悩む方は多いです。1度悩んでしまうと、ずっと悩み続けてしまうし、仕事も手につかなくなってしまいます。
この記事では、ぼくが1年目のときに悩んだ理由と悩みを解決するために、実践した5つの解決方法を書いていきます。
最後まで読むことで、これから楽しく理学療法士として働くことが出来るようになります。
新人理学療法士が悩んでしまう5つの理由
自分が、新人のときに悩んでいたことも含めて、悩んでいたことをピックアップしました。
- コミュニケーションや人間関係で悩む
- 自分の理学療法評価やリハビリ(治療)に自信がない
- 勉強方法が分からない
- 定時に帰れないし、残業が多い
- 給料や休日が少ない
上記にピックアップした項目は、リハビリ業界でも悩みが多いので、ひとつずつ説明していきます。
①.コミュニケーションや人間関係で悩む
- 上司や先輩が忙しくて相談出来ない
- 上司との仲が悪い
これを言ったら失礼ですが、ぼくも含めて理学療法士になる方には意外とコミュニケーションが苦手な方が多い。
特に社会人が初めての方は、どうやってスタッフとコミュニケーションを取ったらいいのか分からない方に多い印象。
ちょっとでもバイトなどの経験があったり、社交的な方なら卒なくコミュニケーションを取れるんですが…
コミュニケーションが難しいと感じてしまう原因は、自分が原因の他にも職場環境が原因だと感じています。
理由は、リハビリ業界は閉鎖的な部分があり、アドバイスを受けにくい。「スキルは見て盗め」「俺の背中を見て成長しろ!」とか昔ながらの風習があります。
確かにごもっともな意見ではありますが、社会人経験もない新人にこの対応は酷いです。
ちょっと手放しで見れるぐらいまでは、手取り足取り教えるべきです。
これは、職場の方針によって、新人教育のスタイルがあるので、そこに従うしかありません。
もうひとつの要因としては、時間に追われながら仕事をしていること。
上司や先輩が忙しそうにしていると、新人理学療法士は、相談がしたくても出来ない状態です。
「先輩は忙しそうにしているから相談出来ない」と、よく聞きます。
人間関係も同様で、相談出来ないから、上司との仲が悪くなってしまう。
相談したくても出来ない、もしくは、上司から嫌われている。どちらにしてもコミュニケーション不足で人間関係が悪くなってしまうことが大半です。
②.自分の理学療法評価やアプローチ(治療)に自信がない
理学療法士評価やアプローチ(治療)にはすごく悩みました。
家に帰っても患者さんのことをずっと考えてしまうぐらい落ちこみました。
先輩や同期がやっているリハビリ(評価・治療)を比較してしまい、自分はこれでいいのか?自分がやっているリハビリで良くなっているのか?と自暴自棄になってしまいます。
人と比較しても仕方ないことは、分かっているはずだけど、患者・入所者を少しでも良くなって欲しい一心で悩んでしまうんですよね。
臨床に出ると分かるのが、学校では習っていない評価方法、治療方法がたくさんあります。
評価方法や治療方法は、たくさんあるし、どれが患者・入所者に合っているのか分からなくなってしまうのも、悩みの原因に繋がってしまっていると感じています。
人は選択肢が多くなってしまうと、逆に悩んでしまいます。
③.勉強方法が分からない
学生のときには、カリキュラムに沿って授業が進んでいくから自分で計画しながら勉強をすることは少ないです。というより一部の方を除いては、勉強方法を知っている方は少ないと思う。
ぼくもそのうちの1人だったので、新人理学療法士のときは、何から手を付けたらいいのか分かりませんでした。
評価方法や治療方法は、たくさんあるので、なおさら分からなくなってしまうのは仕方ないこと。
しかも、リハビリ以外の仕事も覚えないといけないことも多いので、優先順位がつけにくい状態になってしまいます…
上司や先輩が忙しそうにしている環境だと、相談もできないし負の連鎖に陥ってしまう。
④.定時に帰れないし、残業が多い
これはリハビリ業界の悪しき習慣だと思うんだけど、仕事が終わっているのに、定時に帰ることが出来ない。
理由は、先に帰えろうとすると、白い目で見られてしまうから。
ぼくがブラック病院で勤務しいているところは、先に帰ろうとすると、嫌な顔されてました。
用事があってどうしても定時で帰りたい方は、朝礼のときにスタッフの前で理由を言ってから帰るようにしていました。
なんというブラック。
理由がないと、定時に帰ることが出来ないので、定時を回ってからカルテを書いてました。(時間を潰すために)
その他にも、リハビリ業界は、業務が終わったら勉強会などを開いたりするので、強制参加。
特に新人理学療法士のときは、強制参加が多いです。
毎日勉強会がある訳ではないけど、新人理学療法士は業務終了後も残って勉強するのが当たり前という職場も多くて悩んでしまう原因。
挙句の果てには、サービス残業。
⑤.給料や休日が少ない
理学療法士は、思った以上に肉体労働です。
頭も使うしすごく疲れてしまう仕事だと実感しています。
理学療法士の給料は、診療報酬や介護保険の改正の度に、保険点数は下がってしまっているし、給料はアップしません。
むしろ下がってしまっている。
これは国の全体のことだから仕方のないことだけど、いくら頑張って研修に行っても、認定理学療法士などを取得しても給料は上がることない。
最近では、認定理学療法士を取得すると、給料を上げてくれる職場も増えているが、まだまだ少ない。
現在の診療報酬や介護保険では、認定理学療法士がリハビリをやっても点数が上がることないです。
しかも、休日を返上して外部の研修などにいっても昇給には関係ありません。
スキルがいくら上がっても個人の給料が上がらないのは悲しいところ。
休みたい!勉強がしたい!けど、休日が少ないと、十分な時間が取れずに、日々の業務で疲れてしまっている理学療法士はたくさんいます。
こんな負の連鎖が脱出する方法を書いていきます。
新人理学療法士が悩みを解決する5つの方法
楽しく理学療法士の仕事を続けていくには、今ある問題を一つずつ片付けていくしかありません。
- コミュニケーションを上手く取ろうとしない、人間関係はその場だけ
- 新人理学療法士の治療が出来ないのは当たり前と思うこと割り切る
- 勉強方法は患者、入所者を診ることから始まる
- 残業を改善するために業務改善する
- 給料や休日をアップしたいなら転職や副業も考える
上記にピックアップした項目は、ぼくが新人理学療法士のときにやってきたことです。
これを一つでも実行するだけで、仕事が楽しくなり、自分の時間も作れるようになります。
①.コミュニケーションを上手く取ろうとしない、人間関係はその場だけ
言葉は悪いかもしれないが、職場の人間関係というものはその場限りです。
そう考えるようになってからは、「仕事」として割り切ることが出来るようになりました。
改めて考えてみると、職場はサークルや遊びにいくところではないから、必要以上に仲良くする必要なんて一切ありません。
患者や入所者を良くするために、リハビリしに仕事をしに行っているのです。
あくまでも仕事仲間と接することで、苦手なコミュニケーションも割り切ってとることが出来るようになります。
仕事に必要だからコミュニケーションを取る。患者や入所者たちの情報共有するために、報連相をするのです。
コミュニケーションを取らなきゃ!と必要以上に深く考えてしまうから苦手になってしまい悩んでしまう。
もっと軽く!Twitterにツイートする軽い気持ちで、コミュニケーションを取ることが出来たら、もっと気持ちよく仕事が出来るようになります。
報連相が出来るだけで、自分の信頼度はグッと上がるので、割り切ってコミュニケーションを取るようにしましょう。
②.新人理学療法士が治療は出来ないこは当たり前と思うこと
これも言葉は悪いが、新人理学療法士は卒業したばかりなので、学生に毛が生えたようなもの。だいたいリハビリ以外の仕事を覚えてくるのも3年ぐらい。
国家試験を通り、ライセンスを取得したからといっても、まだまだ経験不足な新人理学療法士です。
なので、上司や先輩のように上手く評価や治療が出来ないのは当たり前です。
臨床はというものは、日々の悩んで患者や入所者のことを考え抜くことで、積み重ねていくことです。
経験だけは、積み重ねることでしか培っていけないので、一朝一夕で身につくことが出来ないので、新人のときから悩んでも仕方ないので、割り切って日々、悩んで経験をつけていきましょう。
とはいっても、プロ意識を持つことは、すごく大切なことなので、担当させてもらっている患者、入所者のことをしっかりと考えて勉強することが出来たら、誰からも信頼される理学療法士になっています。
③.勉強方法は患者、入所者を診ることから始まる
よく新人理学療法士から、勉強方法が分からないと質問を受けます。
新人理学療法士は、満足に理学療法評価も出来ないのに手技などに走ってしまいがちです。
まずは、担当させてもらっている、患者、入所者のことを第一に考えることで、自分がしないといけないことが見えてきます。
たとえば、
- 足関節の背屈制限がある
背屈だけでもいろいろな要素があって背屈することが出来ます。
リスフラン関節、ショパール関節などの複合的な動き、腓腹筋、ヒラメ筋の要素、もっといえば、足指の関節や筋肉などの要素の柔軟な動きがあっての背屈です。
ただたんに背屈が出来ないから、ストレッチすれば良くなるという訳ではないです。
足関節の解剖や運動学などを知っていて、評価出来ているかがポイントになります。
評価が出来ると治療も自然と出来るようになるので、患者や入所者から学ぶことはたくさんあります。
なんで背屈が出来ないんだろう?という疑問が出たら、まずは背屈はどんな動きがあるんだろう?ということ見直してみると勉強することはたくさんあります。
今担当させてもらっている、患者や入所者を蔑ろにしていては、理学療法士としての伸びしろはないので、しっかりと診て勉強していきましょう。
④.残業を改善するために業務改善する
個人的に残業は、自分の行動ひとつで減らせると思っています。
まずは、自分がやっていることの見直しです。
これは職場によって違うかもしれないが、ぼくが見直したことを書いていきます。
- カルテや計画書なども空き時間に書くようにした
- 定時に帰るために強い気持ちを持つようにした
この2点だけで、業務の効率はすごくアップすることが出来ました。
電子カルテだと、パソコンの順番を待ったりとするかもしれないけど、書くことをあらかじめ、頭の中でまとめておけばすぐに書き終わります。
定時に帰りにく職場であっても自分次第で帰ることが出来ます。
先に帰ることで、他のスタッフから変な顔されても良い覚悟でやらないといけません。
もしかすると後々の接し方が変わってくるかもしれないけど、そんなことぐらいで接し方が変わるような職場は、どっちにしろ長く続けることは出来ないので気にしなくてもいいです。
⑤.給料や休日をアップしたいなら転職や副業も考える
残念なことにリハビリ業界は、診療報酬や介護保険が改正の度に下がっているので、長く勤めても大幅な昇給はありません。
現に、ぼくが2年目になるときの昇給は、基本給が500円だけアップしました。
基本給が上がらないと、ボーナスも上がらない仕組みになっているので、長く勤めていても大幅に年収は変わることはありません。
どの職業でも共通しているのは、大幅な給料アップが狙える瞬間があります。
それは、転職するときの給料交渉です。
ぼくは、ブラック病院から介護老人保健施設へ転職するときに、キャリアアドバイザーに給料交渉をしてもらい年間50万円もアップすることが出来ました。
ずっと同じところに勤務していても、50万もアップしませんでした。
給料をアップしたいなら転職することです。
実際に、ぼくが転職するときに使った転職サイトをまとめたので、転職を考えている方は読んでみてください。
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その他にも年収をアップするために取り組んでいることは副業しています。
副業はいろいろありますが、アフィリエイトに挑戦することで、年間100万円も稼ぐことが出来ました。理学療法士の年収と合計すると500万以上は稼ぐことが出来ています。
これも普通に理学療法士をやっていると、稼げれる金額ではないので、すごく勉強になっています。
さいごに:悩みをなくして自分の人生を楽しもう!
まとめ
- コミュニケーションを上手く取ろうとしない、人間関係はその場だけ
- 新人理学療法士の治療が出来ないのは当たり前と思うこと割り切る
- 勉強方法は患者、入所者を診ることから始まる
- 残業を改善するために業務改善する
- 給料や休日をアップしたいなら転職や副業も考える
人生は1度きりです。
行動してもどうしようもないこともあります。
ただ、ずっと悩んでしまっても楽しく仕事は出来ないので、環境を変えるのも一つの手段です。
個人では、どうしようもないことがあったので、転職することで、環境を変えて給料もアップし、楽しく理学療法士の仕事をしています。
仕事は大事ですが、自分の人生はすごく大事なので、楽しんで理学療法士をしましょう!