訪問リハビリに転職して約1年が経ちました。
約1年も訪問リハビリに携わっていると、良いところと悪いところが見えてきます。
現在の職場は、副業もOKなところで、仕事をしっかりしていたら文句は言われないので、すごく良い環境。
もちろん人間関係も良好で、一緒に働いていてすごく楽しいです。
それ以上に悪いところ、自分の性格に合わにないな、というところが見え、ストレスを感じるようになってきたので、退職も考えています。
(もうすでに退職を考えていると、管理者には伝えてはいます。)
この記事では、訪問リハビリを退職しようと思っている理由を書いていきます。
訪問リハビリの良かった点と大変だった点のことは、コチラの記事を参考にしてみてくださいね。
訪問リハビリを退職しようと思っている6つの理由
- 卒業のない終わりが見えないリハビリ
- ケアマネとの連携が細かすぎる
- 書類業務と雑務が多すぎる
- 汚い家に入ることもある
- 交通事故にも合う危険性あり
- ベンチャー事業所だと給料も不安定
上記に上げたのが、退職したい主な理由です。
訪問リハビリへ転職する前からリサーチしていたので、分かっていたことだけど、いざ、体感してみると自分の性格に合いませんでした。
1つずつ説明していきますね。
1.卒業のない終わりが見えないリハビリ
訪問リハビリが自分に合わないな、と感じる大きな理由です。
訪問リハビリの目的は、在宅での生活をするために、身体機能面の維持を行うことがメインとなります。
まれに、身体機能面の向上目的の方もいるが、これはレアケース。
「維持」となると、リハビリの目標が曖昧で、利用者の希望が続く限り、永遠とリハビリが続くことになります。私には、目的のないリハビリが一番の苦痛。
言葉は悪いが、人間は慣れてしまうので、ずっと同じようなことが続くと飽きてしまうのです。
理学療法士としての血が騒ぐのか、個人の性格なのかは分からないけど、変化を求めてしまい、つまらなくなるんですよね。
しかも、身体機能面も日常生活で維持できるようになり、デイサービスへ通えるようになっても訪問リハビリを卒業することは少ない。
利用者もそのご家族もリハビリがずっと続くと思っているし、リハビリをしないと悪くなるかも?という不安があるので卒業しにくいのが原因。
挙句の果てには、ケアマネも卒業するようなケアプランを作っていない方が大半なので、リハビリは永遠に続いてしまいます。
現在の訪問リハビリの制度上、リハビリの期限もないので、永遠と続けられる仕組み。
2.ケアマネとの連携が細かすぎる
「報・連・相(ほうれんそう)」をするのは得意だけど、あまりにも頻繁にすると疲れてしまう。
利用者さんの体調の変化などを伝えるのは当たり前のことなので、疲れはしないが、自分が有給を使って休むときや、祝日で休むときにもケアマネに連絡をします。
ケアプランで、何日の何曜日の時間にリハビリが入ります。というケアプランを立てているので、連絡するのは仕方ないことだけど、これは疲れてしまう。
毎回、休む度に連絡業務あるのは本当に疲れる。
病院や介護老人保健施設で勤務していたときよりも「報・連・相(ほうれんそう)」が蜜にあるので疲弊してしました…
3.書類業務や雑務が多すぎる
- 訪問看護指示書
- リハビリ計画書
- 報告書
- 予防報告書
- 日々のカルテ記入
- 実績の締め
- 新規利用者の調整
- 計画書や報告書など事業所へ配る
これは事業所によって業務内容が違うかもしれないが、私達の事業所はこんな感じ。
日々の訪問リハビリも回りながら書類や雑務を消化しないといけないから、正直なところ時間が足りない。
時間は捻り出すものだろ!と聞こえてきそうだけど、業務時間内で終わらせるのは難しい。
残業は出来るだけしないように!という方針の事業所なので、上手くスキマ時間を見つけてやるしかないのです。
私は全部こなせないので、いくつかは他のスタッフに丸投げしています。すみません。
病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなども経験してきたが、こんなに書類業務や雑務が多い分野は初めて。
訪問リハビリは、車での移動が多いので、移動時間には書類業務をするのは無理ゲー。
せめての救いは、スマホでカルテ記入が出来るのが助かっています。
4.交通事故に合う危険性もあり
これは、訪問リハビリをする上での自分へのリスクです。
病院や介護老人保健施設だと建物の中でリハビリをするので、患者や利用者のリスク管理をメインしています。
しかし、訪問リハビリでは、車やバイク、自転車での訪問をするので、「自分」が事故に合う可能性が非常に高い。
恥ずかしい話、私も車で訪問先に行く途中で追突事故を起こしてしまいました。
幸いなことに、自分も相手方も怪我はなかったので良かったのですが、一歩間違えれば大事故になっていたかもしれません。
他のスタッフも自転車で訪問先へ向かう途中に、車と衝突し、全治1ヶ月の怪我をしたりしていました。
訪問リハビリは、利用者のリスク管理だけでなく、自分の命の危険性もある分野ということを知りました。
5.汚い家に入ることもある
認知症の方で、後片付けが出来ていなかったり、便を漏らしていたりと、衛生面が良く汚い家もあります。出来れば土足で入りたい。
言葉は悪いかもしれないが、汚い家にも問答無用で入らないといけないので、辛いです。
これは、訪問リハビリをして気づいたことだけど、綺麗、汚いに限らず、他人の家に入るのがあまり好きではないようです。
なので、週に1回といえど、汚い家に入るのが我慢出来ない…
6.ベンチャー事業所だと給料面も不安定
これも分かっていたこと。
立ち上げたばかりのベンチャー事業所だと、固定給としてはしっかりあるが、ボーナスは収益に左右されてしまいます。
ただでさえ理学療法士の給料は少ないのに、ボーナスが出ないとなるとやっぱりショックですよ。
ベンチャー事業所だと、ボーナスは出ないかもというのは分かっていたんだけどね。
訪問リハビリはこんな方におすすめ
こんな方におすすめ
- 飽き性ではない方
- 連絡を蜜に出来る方
- 書類が多くても大丈夫な方
- 汚い家にも入れる方
- 事故しない方
訪問リハビリは、連絡を蜜に取ることが苦にならないで、飽きずに長い期間、利用者との付き合いが出来る方に向いています。
利用者の在宅での生活を生で見えるし、家族とのコミュニケーションも取りやすいので、在宅でのリハビリが好きな方は天職になると思います。
さいごに:訪問リハビリは良いところばかりではない
ボーナスの面では、ちゃんと立ち上がっている事業所であれば、問題なかったです。
ただ、命をかけながらリハビリもするのは、理学療法士の安月給では限界を感じてしまったのです。
訪問リハビリは、良い面や悪い面を知ってから行くことで、ストレスが少なく楽しむことが出来ますよ。
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